制御方式の種類


・自動温度調節器の種類
1.液圧式 EA、B10、FD
2.ロッドandチューブ式 温水機器用温度調節器(ユニトロール110型)
3.バイメタル式 ハイカット(制限器)
4.空気圧式 大規模空調システム
5.電子式 サーミスタ、サーモカップル
 
1.液圧式(ダイヤスタット感熱部方式)
ダイヤスタットはロバートショウ製サーモスタットに導入されている感熱部の名前です。3つの部品から構成されています。若干太めの感熱部、柔軟性のある細くて長いキャピラリチューブ、そして2枚のステンレス円盤で構成されるダイヤフラムからなっています。ダイヤフラムの2枚の円盤は重なっているため、あたかも一枚の部品に見えます。円周部分はシーム溶接を施し、中心の穴があいている部分にSTUDをつけます。キャピラリチューブとダイヤフラム、もう一方のキャプラリチューブを銀ローで感熱部に溶接します。これをダイヤスタットアセンブリといいます。
次に、熱を伝える封入液のHB40が入ったタンクにダイヤスタットアセンブリ全体を浸し、真空状態にすると、感熱部先端の穴からHB40液が徐々にキャピラリを通じてダイヤフラムへと浸透していきます。充填後タンクを開け、ダイヤスタットアセンブリを取り出します。液が入ってくる入り口は穴が開いていますが、浸透した液はこぼれ落ちません。これはまさに水が入ったストローの一方を指で押さえたとき中の水が落ちないことと同じなのです。次に感熱部先端をクランプし銀ロー溶接を施します。これで中の液体は完全に閉じ込めたことになるわけです。最終段階は、このダイヤスタットアセンブリを2週間以上恒温槽に入れエージングします。この際、漏れがあれば規定の変位が得られないので不良とすることが出来ます。ダイヤスタットアセンブリと接点機構を持った本体を組み込めばサーモスタットになります。
サーモスタットの感熱部を制御したい媒体におき、温度が上昇すれば中に封入された液体が膨張しキャピラリを通じてダイヤフラムバルブを膨らませます。つまり接点が開きOFFします。その後下降すれば液体が収縮しますので、ダイヤフラムの膨らみがなくなり接点が開いて再度ONするわけです。(A接点仕様は上記と反対の作動となります)
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2.ロッドandチューブ方式
給湯用サーモスタットユニトロール110シリーズで使われている温度検出部です。銅チューブ、インバーロッド(コペル)とタンク取り付けネジ部のシャンクの3点から構成されています。インバーロッドは銅チューブと接合されています。インバーロッドは銅に比べて膨張係数が小さいため、銅チューブが暖められると、インバーロッドはユニトロール本体の外側に引っ張られ、それがバルブを閉める力となります。給湯器内の湯温が下降し、銅が冷えると、インバーロッドは本体手前側に戻ってくるのでメインバルブを開く力となります。液圧式と比べ、ON-OFFの温度隙間(ディファレンシャル)は大きいですが、簡単にON-OFF機構を利用できます。
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3.バイメタル方式
膨張係数の異なる2枚の金属を張り合わせたもので、金属の反転を利用したサーモスタットです。一般に廉価なので、過昇防止やルームサーモに使われています。
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4.空気圧式(ニューマティク)
空調関係で使用して来ましたが、空気圧の配管が難しいため現在ではあまりポピュラーではありません。
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5.電子式
デジタルで表示が出来、精度は非常に正確ですが価格が高いのが難点です。マイコンチップ等の電子部品の集合体であり、温度制御も含めて全体のシステム基板を設計することで今後の注目すべきアイテムであります。ロバートショウでは主にOEMのマイクロウエーブ用オーブン用を生産しております。
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